決算報告書の公示について

会社の社名変更に伴い、決算報告書をいろいろなお客様から提出依頼をされております。商法により、公告の義務●株式会社は、「定時株主総会の承認後遅滞なく、貸借対照表又はその要旨を公告しなければならない」と定められています。(商法第283条第3項、資本金5億円又は負債合計200億円以上の会社は、商法特例法第16条第2項の規定により損益計算書の公告も義務づけられています。)と決められていますが、弊社は、資本金3億円で負債合計が110億円です。この場合は、やはり公示しなくてはいけないでしょうか?

補足
すみません。会社法の440条を見たのですが、
貸借対照表の公告義務はあるのですが、損益計算書の公告義務については謳っていないのですが、
損益計算書の公告義務については、中小企業(株式会社・非公開)の場合どうですか?

アンジェリーさん (兵庫県/40歳/女性)

アンジェリーさん、こんにちは。

現在は、ご指摘の法律はすべて会社法に統合されています。(会社法440条)
株式会社であれば、どの会社でも決算公告義務があります。

大会社(資本金5億円以上、負債額200億円以上 会社法2条6)の場合は、公告書類が加重されているだけです。

現実的には、決算公告をしていない会社がほとんどですが、会社法976条で100万円以下の過料の対象となっています。

補足
追加です。
会社法440条第1項の括弧書きに(大会社にあっては、貸借対照表及び損益計算書)とありますね。

大会社でなければ公開・非公開の別なく損益計算書の公告義務はありません。
評価・お礼

アンジェリーさん
早速のご回答ありがとうございます。
大変役に立ちました。ありがとうございました。

関連記事

  1. 株主総会の省略
  2. 経営承継円滑化法の活用しよう
  3. 土地の時効取得と不動産登記について
  4. 相続放棄の熟慮期間の特例法の先
  5. 土地登記料の妥当性
  6. 錯誤登記の手続きと費用について
  7. 一般財団法人の設立に関して
  8. 賃貸住宅の更新料問題のその後

アーカイブ

PAGE TOP