司法書士の報酬
司法書士の報酬ってどうなってるの?
おたくは安いの?高いの?
平成15年4月1日に司法書士の報酬に関する規定が「司法書士会会則」記載事項から削除されて早10年が経とうとしています。
もともとあった司法書士の報酬規定は、公正な競争の確保等の理由に撤廃されたわけですが、撤廃当初は多くの司法書士事務所が、撤廃前の報酬基準をもとに報酬を決めていました。
この報酬基準、とても細かかったんです(+_+)それこそ1円単位。
そして少しずつ、それぞれの司法書士事務所の報酬の基準が作られるようになり、現在に至るわけですが、
スーパーのチラシのように単純な他社との比較が難しい事例も少なくありません。
そのため、5年前に司法書士会連合会が司法書士の報酬に関するアンケートを取ったんです。
その結果がこちら。
司法書士の報酬と報酬アンケートについて
なぜだかわかりませんが、近畿地方は高いんですよね~
それにしても、例えば登記手続き。
最終形だけで考えると、一般的な所有権移転登記が終わった後、登記簿に記載される内容はどの司法書士がやっても同じ。
個人であれば所有者の、住所・氏名と原因&日付。
これは変わらないんです。
「A司法書士が申請したから、姓と名の間に★が入ったよ!」
ってことは起きません。
単純な成果物で考えると誰がやっても一緒なんです。
ただそこに至るまでの経緯とその先に安心と満足があるかどうかは別の話。
報酬だけを比較してもあまり意味がない。
私も今に至るまで過去4つの司法書士事務所で勤務時代見てきましたが、報酬基準はどこも廃止前の基準ベースにもかかわらず、提供していたサービスには相当の差があったんですよね。
とはいえ、これから自分が頼むところが高いのか安いのは気になるところ。
司法書士としても自分の事務所の基準が一定のアンケート結果から見て高いのか安いのかも気にならないといえば嘘になります。
報酬基準廃止から今年で10年。
日本司法書士会連合会は、10年目の今年も報酬アンケートを行うそうです。
さて全国的に5年の歳月を経て司法書士の報酬はどう変わってきているか、見ものです。
ちなみに当事務所の報酬は、決して安くはありません。
が、報酬以上のものを感じていただくことをモットーにしております。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。
元八百屋 大田区池上の司法書士 小林 彰
司法書士事務所 ワン・プラス・ワン
http://www.44s4-kobayashi.com/